「読解力」とは何か
今回は随分と間が開いてしまい、年も改まってしまいました。
大変申し訳ありません。
細々とまた続けてまいります。
さて、今回は「読解力」をテーマにしたいと思います。
子どもたちの読解力の低下がさけばれて久しいですが、
私の感覚では、子どもに限らず大人でもそれを感じる時が
あります。
では、その読解力とは何を指して言うのでしょうか。
読解力というのは、いくつかの言語能力の総合であり、
次の3つに分かれます。
一つ目は「知っている言葉の数」。
言葉そのものもさることながら、生活体験から得られる
言葉が重要です。
例えば、お買い物に行って「おつり」が何をさすのか、
など、生活にねざした言葉ですね。
二つ目は「構文」の問題。
日本語は、述語が最後にくる言語です。
ですから、本来話は最後まで言わなければ伝わらないはずですね。
でも、たいていの場合、単語で済ませてしまうのです。
「お茶をください」
を
「お茶」
といった具合です。
これでは文章が作れないのもうなずけますね。
三つめは「考えて話す経験の量」です。
言いたいことをうまく伝えるためには、
無駄を省き、ポイントを絞ることが大切です。
大人が先回りして、子どもの話をさえぎってしまったり、
わかるまで丁寧に聞いてもらえるといった経験ばかり
していると・・・結果はもうおわかりですね。
お母さんも忙しいなかでの生活です。
無理もないとは思いますが、せめて夕食の時間くらいは
テレビを消して、スマホを置いて、今日あった子どもの
お話をじっくりと聴いてあげる時間にしませんか?
しっかり話し合う訓練の時間にしてあげてください。
学校の成績以前に、コミュニケーションがとれないと、
社会に出てから困るのはお子さんです。
挨拶などの基本的なコミュニケーションができないと、
それだけで随分と損をします。
次回は
「言語能力はこうして伸ばす」
です。
(参考図書 陰山 英雄 「学力はこうして伸ばす」)
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