ひきこもり支援相談士のブログ

学びや子育てに関するブログです

運動と脳の関係③

運動と脳の関係について、

 

シリーズでお届けしています。

 

 

 

ミシェルとクリッシーがようやく走り終えた。

 

ダンカンが時間を聞くと、ミシェルのストップウォッチは

 

まだ動いていた。

 

青いボタンを押し忘れたらしい。

 

だが、クリッシーは押していたため、

 

二人の時間は同じとみてよかった。

 

クリッシーは手首を掲げ、

 

ダンカンにストップウォッチを見せた。

 

「10分12秒」

 

ダンカンはクリップボードに時間を書き込む。

 

 

 

「ずいぶんとダラダラ走っていたようだな」

 

などとは言わない。

 

実際、二人はだらだらしていた訳ではなかった。

 

ダンカンがミシェルの記録をダウンロードすると、

 

10分間の平均心拍数は191。

 

それは、訓練を積んだ運動選手にとっても

 

激しい運動を示す数値であった。

 

ミシェルはこの日、Aの評価をもらった。

 

 

 

「0時限」に参加する生徒たちは、

 

読解力が標準以下だったために、

 

リテラシー(読み書き)の授業が必修となった

 

新入生の中から志願してきた生徒たちで、

 

セントラル高校で体育を専攻している

 

他の生徒たちよりずっと熱心に取り組んでいる。

 

 

 

 

 

f:id:joe-montanag13:20181021160940j:plain

 

 

 

 

彼らは最大心拍数(一般的に大人の場合は220から自分の

 

年齢を引いた値を理論上の最大値とみなす)の

 

80~90%の間で運動するよう指示されている。

 

 

「私たちがやっているのは、厳しい運動を通して

 

   学習の準備をさせようとする試みです。

 

   要するに、頭をしっかりと目覚めさせてから

 

   授業に送り込んでいるのです」

 

と、ダンカンは言う。

 

 

 

一方で生徒たちはどう思っているのだろう。

 

「いいと思うわ」

 

ミシェルは言う。

 

「早起きしなきゃいけないし、汗をかいて気持ち悪かったり

 

   するけど、一日中以前より目が覚めている気がするの。

 

   昨年はいつもイライラしてたのよ」

 

ミシェルは気分がよくなったうえに、

 

読解力もついてきた。

 

それは、「0時限」に参加している生徒全員にいえることだ。

 

 

 

 

次回に続きます。

 

 

 

 

ジョン.J.レイティ著

「脳を鍛えるには運動しかない」

~最新科学でわかった脳細胞の増やし方~ より

 

  

 

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・

Study  coaching  labo

Wakayama

参考書ソムリエカウンセラーのブログ

・・・・・・・・・・・・・・・