「知識の抗」は何本でも立てられる
前回は、「知識の杭」を立ててあげよう、
というお話をしました。
そこで、たとえば、
あなたが、お子さまとスーパーマーケットに
買い物に行ったとします。
果物コーナーには、 バナナやマンゴーがたくさん置いてあって、
「フィリピン直送」と書かれポスターがあります。
こんなときには、次のような会話はいかがですか?
あなた:「バナナやマンゴーはね、 暖かいところで、よく育つのよ」
子ども:「フィリピンって、暖かいの?」
あなた:「そうだよ。フィリピンはねぇ、日本で、 一番暖かい沖縄より、
もっと南にあるからね」
家に帰ってから、地図帳や地球儀で 沖縄とフィリピンを探せば・・・
ほら! 立派な「知識の杭」が一本立ちましたよ!
また、インターネットでフィリピンを探すこともできます。
フィリピンの写真、特に、
フィリピンの バナナやマンゴー園の写真などを見せてあげれば、
最高の「知識の杭」が立ちますね。
「『直送』というのは、フィリピンから 直接送ってきたという意味よ」
と教えてあげるとか、
「『直送』ってどんな意味だと思う?」と聞いてみるとか、
「『直送』ってどういう意味だったかな?」と、
独り言のように、とぼけてみるのもいいと思います。
あるいは、
ある日、お隣さんの家に赤ちゃんが生まれました。
そこで、親子一緒に見に行ったとします。
赤ちゃんのお父さんが
「目に入れても痛くないくらい、かわいいよ」 と言いました。
あなたのお子さまは、
「目に入れても痛くないの?」 と言うかもしれません。
この時を見逃さずに、
「そういう言い方のことを『慣用句』というのよ・・・」
と 教えてあげるのです。
あなた:「言葉が合わさって、
もとの意味とは 違う意味になった言葉を慣用句というのよ」
子ども:「カンヨウク?」
あなた:「字は、こう書くのよ」(ケータイの画面で見せる)
子ども:「ふうん……」
このときには、他の言葉を紹介するチャンス!
あなた: 「『肩を持つ』というのは、 肩を実際に持つことじゃなくて、
味方になることなの」
子ども:「それ知ってる!それも慣用句なの?」
あなた:「そうよ。 あ! そうそう! こんなのはどう?
『顔を立てる』は、どういう意味だか知ってる?」
いかがですか?
ちょっとした会話ですが、
これだけでも「慣用句の杭」が2本立ちました。
さらに、このあと家に帰って
慣用句を扱った学習漫画などを見せてもいいし、
後日、お子さまと一緒に図書館に行って、
慣用句辞典、慣用句図鑑などを見せてあげるのも楽しいでしょう。
このように、生活のありとあらゆる場面で
いろいろな「知識の杭」を立てることができるのです。
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Wakayama
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