「考える」ということは②
今回のシリーズはこの回で完結します(笑)。
考える力を鍛えるのも、筋力トレーニングと同じです。
どういうことかといいますと、
筋肉に負荷をかけて身体を鍛えるのと同じように、
脳にも負荷をかけて脳を疲れさせないと効果は出ないのです。
つまり、子どもたちの「考える力」は鍛えられないのです。
ところが、なかなか成果の出ない子どもたちの勉強を
見ていると、脳に負荷のかかる「きつい取り組み」から
どんどん逃げています。
むしろ、楽な方向、楽な方向へと離れていきます。
その取り組みは「効果的な勉強」といえるようなものではありません。
楽な方向へと逃げている子どもたちの姿を見て、
なぜこんなことになるのか、と私は考えました。
あなたはどのようにお考えになりますか?
私の思いついた答えは簡単なものでした。
成果の出ない子どもたちは、
「考えるということは、頭に負荷のかかることなんだ」
ということを全く自覚していませんでした。
「考える力をつけるには、頭を疲れさせる必要がある」
ということに、その子たちは全く気付いていませんでした。
大人でさえ気づいていないことが多いので、当たり前といえば
当たり前なのですが・・・。
作家、学者、エンジニアなど、集中的に考え続けるといった
頭脳労働を仕事としている人たちの話には共通点があります。
その人たちの話によると、集中して考えるということは、
彼らの感覚では肉体労働の5倍もきついそうです。
ですから、「勉強」という重労働を強いられている
子どもたちは自然に考えます。
なんとかそこから逃れる方法はないものか・・・と。
保護者さまからもお子さまに話してあげていただきたいのです。
腕力という「チカラ」
筋力という「チカラ」
そして、
思考力という「チカラ」
定期テストや入試を突破する学力という「チカラ」
それぞれに分野は異なりますが、すべて「チカラ」です。
「チカラ」をつけたいなら、少しずつ負荷をかけて
鍛えるしかありません。
それ以外の方法はこの世にはないのだということを、
日々の生活の中で保護者さまの人生経験をふまえて、
当たり前の考えとして伝えてあげて下さい。
どうか、やさしく見守ってあげていただきたいと思います。
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Study coaching labo
Wakayama
参考書ソムリエカウンセラーのブログ
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ご参考に、こういった書籍もでています。