ひきこもり支援相談士のブログ

学びや子育てに関するブログです

運動と脳の関係⑨

運動と脳の関係について、

 

シリーズでお届けしています。

 

 

 

ローラーとマディソン中学校の同僚は、

 

まず体育の内容をじっくりと観察した。

 

そうすると、何もしないでいる子がとても多い

 

ということに気づいた。

 

 

それはチームスポーツの特徴で、

 

野球では打つ順番を待ち、アメリカンフットボールでは

 

センターがボールをスナップするのを待つ、といったように、

 

ほとんどの時間、ほとんどの生徒は

 

ただじっと立っていたのだ。

 

 

 

 

 

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そこで、ローラーは有酸素運動に重点を移すことにし、

 

カリキュラムに斬新なプランを取り入れた。

 

週に一度、体育の時間に長距離を走ることにしたのだ。

 

それもなんと毎週である。

 

生徒は不満の声をあげ、親は苦情を寄せ、

 

医師たちは注意するようにと言ってきた。

 

 

それでもローラーの決意は揺るがなかった。

 

しかし、その取り組みを始めて間もなく、

 

能力評価が、走るのが遅い生徒たちのやる気を

 

無くさせていることに気づいた。

 

 

そこで、体育科の予算で、シュウィン・エアダイン社の

 

エアロバイクを数台購入し、運動の苦手な生徒に

 

割り増し単位をとらせることにした。

 

生徒たちは空き時間に5マイル分エアロバイクをこげば、

 

評価をあげてもらえることになった。

 

「ですから、A評価を取りたい生徒は、誰でも努力次第で

 

 A評価を取れるのです」

 

とローラーは説明する。

 

「そんなふうにやっていくうちに、その子にとって

 

 ベストの力を発揮できるようになります。

 

 それができた時には相対評価がどうであれ、

 

 成績は一段階上がるのです」

 

これが、ローラーが「新しい体育」と呼ぶ取り組みの

 

基本原則となった。

 

すなわち、

 

「生徒は才能よりも努力で評価される」

 

スポーツの才能がなくても、体育でいい成績が取れるのだ。

 

 

 

 

次回に続きます。

 

  

  

ジョン.J.レイティ著

「脳を鍛えるには運動しかない」

~最新科学でわかった脳細胞の増やし方~ より

 

 

  

 

 

  

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